台湾通信10

台湾でロングステイを始めて13年になる。最初は台中で2009年から7年間、新竹と高雄は2013年から11年間(途中コロナで2年間のブランク)、毎年一都市に約1か月間の滞在である。その間の印象に残っている変化を述べてみたい。   少年探偵団 神原克收

10 台湾10年間の変化

➀ビンロウ販売店の減少
 ビンロウはビンロウ椰子の実を食用石灰と一緒にコショウ科のキンマの葉に包んだもの。これを噛むと真っ赤な汁が出て覚醒作用がある為、長距離運転手などに根強い人気がある。真っ赤な汁は発癌作用があると言われ路上に吐き出すことが多い。昔は吐き出した真っ赤な汁の跡が路上に点々とあり街の美観を大いに阻害していた。最近では路上の赤い汚れは殆ど気にならないくらい減り、同時に派手なネオンの販売店も余り目につかなくなった。でも数は大幅に減ったが根強く生き延びている。
②コンビニがやたらと増えた 
 台湾のコンビニ密度は日本より高い。1店当りの人口は日本2,200人に対し台湾は1,900人。現時点で総数12,500店でセブンが50%、ファミマが30%くらいであろう。何故かローソンはゼロ。10年前も多い感じはしたが今回行って更に5割くらいは増えた感じ。閉鎖した店舗の後には大概コンビニが入っている。
③公園整備が進んだ
 台湾の街全体がとてもキレイになった。中でも公園の整備は格段に進んでいる。特に高雄での整備は大幅に進み数年後には樹木が成長し、今でも日本と比べ格段に緑が多いのが更に差が広がることになる。
④トヨタのシェア低下
 10年前のデータは不明だが私の直感ではトヨタ5割、日本車は8割くらいの印象だった。2020年のデータではトヨタは28%、日本車合計で60%で今でも日本車が大変強い。でも10年前の圧倒的強さと比べると勢いが落ちているに違いない。代わりにベンツを始めとする欧州勢と韓国車が延びている感じ。特にテスラは未だシェアは低いながら街で見かける頻度が増え、恐らく5%前後はあるだろう。
⑤ガチャの販売店が激減
 日本でも数年前ガチャが爆発的に売れた時期がある。それと期を一にして台湾でも店舗が急拡大した。24時間煌々と明かりを灯した店が街の至るところで見られた。しかし今回高雄と新竹に約2カ月滞在したが全くと言っていいほどガチャの店は見当たらなかった。

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